赤ちゃんや子供の肌は大人と比べてとってもデリケート。
そんなデリケートなお肌に触れる服やタオルを洗う洗剤だからこそ、お肌に優しいものを選びたいですよね。
実は洗濯洗剤に含まれる化学成分の中には、衣服に残留してしまうものがあるのをご存じですか?
大人でも、敏感肌の方は衣類に残った洗剤の成分が刺激になってしまうこともあるんです。
でも、ドラッグストアでは、たくさん洗剤が並んでいて一体どれを選べばいいのか分からない…と困っていませんか?
そんなあなたのために、この記事では、
- 洗濯洗剤の選ぶ時のポイント
- ドラッグストアでも買えるおすすめの洗濯洗剤4選
- お肌に優しい洗濯のコツ
をご紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね!
洗濯洗剤を選ぶ時のポイント
洗濯洗剤の中には、
- 汚れを落とす成分(界面活性剤)
- 衣類を白く見せたり風合いを良くするための成分(添加物)
が入っています。
どんな界面活性剤や添加物が使われているのか、しっかり確認して洗濯洗剤を選ぶことがとても大切です。
【界面活性剤とは】
界面活性剤とは1つの分子の中に油になじみやすい部分と水になじみやすい部分を持った物質のこと。
水と油は本来であれば混ざりあうことができませんが、界面活性剤を使うとなじませることができます。
この性質を利用し、洗濯洗剤は衣服などについた皮脂(油)を水で洗い流すことができるのです。
①石鹸や天然由来界面活性剤が使われているものを選ぶ
汚れを落とす成分である界面活性剤にはたくさんの種類がありますが、石油由来の界面活性剤や合成界面活性剤には刺激が強いものがあります。
できるだけ、石鹸や天然由来の界面活性剤を使ったものを選ぶのがおすすめです。
~選びたい界面活性剤~
石鹸(成分名は脂肪酸カリウム、脂肪酸ナトリウムと表示)や天然由来界面活性剤
石油由来の合成界面活性剤は使用していないことが書かれたものを選ぶと良いです。
~避けたい界面活性剤~
石油由来合成界面活性剤
特に「直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(LAS)」は刺激の強い合成界面活性剤なのでできるだけ避けましょう。
②できるだけ添加物の入っていないものを選ぶ
洗濯洗剤を使う目的は、衣類などの汚れを落として清潔にすることです。
汚れを落とす目的以外で入れられた添加物が入っているということは、それだけ余計な化学物質が入っているということ。
例えば、香料が入った洗剤で洗った衣服は良い香りがしますが、匂い成分(化学物質)を付着させているということになります。
できるだけ余計な成分の入っていないものを選びましょう。
~避けたい添加物~
・蛍光増白剤
効果:紫外線を吸収すると化学反応が起きて青白い光を発光して衣類を白く見せる。染料の一種
デメリット:肌が弱いと刺激になる可能性がある物質。日光で分解されると黄ばみの原因にも。
・漂白剤
効果:繊維に染みついた汚れの色素を脱色し、衣類を白くする。抗菌作用がある場合も。
デメリット:肌に触れると刺激になる。
・柔軟剤
効果:繊維をコーティングしてごわつきを緩和。ふんわりとした感触にする。
デメリット:肌への刺激が強い成分で繊維がコーティングされてしまう
・酵素(タンパク質分解酵素)
効果:タンパク質汚れを分解して洗浄力を高める。菌のタンパク質を破壊することで抗菌作用もある。
デメリット:衣類に残留すると皮膚(タンパク質)も分解してしまう
・合成香料
効果:香りづけ。隠したい臭いをごまかす効果も。
デメリット:強い匂いは服を着た本人だけでなく周囲の人も気分が悪くなってしまうことがある。(香害なんて言われたりしますね)
③安易に無添加と書かれたものを選ばない
無添加と書かれているとなんとなく良さそうなイメージがありますが、何が「無添加」なのかが重要です。
何か1つでも添加物が入っていなければ「無添加」と書けるので、ラベルなどで何が無添加なのかを確認して選ぶようにしましょう。
実際に無添加と書かれた洗濯洗剤でも、好ましくない成分が入っているものもあります。
これは洗濯洗剤だけでなく、化粧品や食品など、どんなアイテムを選ぶ時にも言えるので、賢く製品を選びたいですね。
ドラッグストアでも買えるおすすめの洗濯洗剤4選
たくさんある洗濯洗剤の中から、ドラッグストアやスーパーでも買えるおすすめの洗濯洗剤をご紹介していきます。
ボトル1本当たりの洗濯回数(水量30Lの場合)や、汚れ落ちを調べた結果も記載するのでぜひ参考にしてくださいね。
~汚れ落ちの調査方法~
①タオルに醤油3滴、ラー油3滴を垂らして1晩放置
②通常通り洗濯し、汚れの落ち具合、匂い残り、洗い上がりの質感を確認
※タオルは新品を1回洗濯してから使用しました。
無添加シャボン玉スノール
特徴:
昔ながらの釜炊き製法・ケン化法で丁寧に作られた洗剤。
生分解性にすぐれているので人にも環境にも優しい。
成分は水と石鹸のみのとてもシンプルな配合。
※皮膚アレルギーテスト済み/皮膚刺激テスト済み(全ての方にアレルギーや刺激が起こらないということではありません)
無添加の成分:蛍光増白剤・香料・着色料・酸化防止剤・合成界面活性剤
内容量:1000ml
1回の使用量:水量30Lに対して使用量50ml→1本で約20回分
価格:975円(1回あたり48.75円)※楽天24価格
成分:純石けん分(30%脂肪酸カリウム、脂肪酸ナトリウム)
~汚れ落ち調査結果~
洗濯前
洗濯後
汚れ落ち:醤油◎ ラー油△(原液に浸けてから洗うと〇)
匂い残り:無し◎
柔らかさ:とてもふんわり柔らか◎
使った感想:
醤油は洗濯1回でしっかり落ちたので水溶性の汚れは問題なく落とせます。
ラー油は洗濯前より色が薄くなりましたが、色が残ってしまいました。
原液をかけて30分くらい置き、もう一度洗ったところ、よく見ないと分からないくらい落ちました。
洗濯前
通常洗濯後
浸け置き洗濯後
今回紹介する4つの洗剤の中では一番柔らかな仕上がりで、柔軟剤を使った時と同じくらいふんわりします。
無添加 お肌のための洗濯用 液体せっけん
特徴:
お肌の弱い方や敏感肌のための洗濯を考えて作られた洗濯洗剤。
天然油脂由来の石鹸を使用し、添加物を一切使用していないお肌にやさしい処方
※アレルギーテスト済み(すべての方にアレルギーが起きないわけではありません)
無添加成分:添加物の使用は一切なし
内容量:1,100ml
1回の使用量:水量30Lに対して50ml→1本で22回
価格:1,064円(1回あたり48.36円)※楽天24価格
成分:純石けん分(30%脂肪酸カリウム)
~汚れ落ち調査結果~
洗濯前
通常洗濯後
汚れ落ち:醤油◎、ラー油〇(原液に浸けてから洗うと◎)
匂い残り:無し◎
柔らかさ:ふんわり柔らか〇
使った感想:
醤油は洗濯1回でしっかり落ちたので水溶性の汚れは問題なく落とせます。
ラー油は少しだけ色が残ってしまいましたが、よく見ないと分からないくらいで、4つの洗剤の中で一番落ちました。
試しに原液をかけて30分置いてから再度洗ったところ、ほとんど分からなくなりましたよ。
洗濯前
通常洗濯後
浸け置き洗濯後
シャボン玉スノールと比べると少し劣るものの、柔軟剤がなくても十分ふんわりしています。
ちなみに私は同じシリーズの無添加泡のボディソープも使っていて、5L入り詰め替えボトルを購入するくらい愛用しています。
arau無添加せっけん
特徴:
石油系合成界面活性剤を一切使用せず、植物生まれの純石鹸を使用。
ラベンダー&スペアミントの天然精油が配合されているので、洗濯時の香りも楽しみたいけど肌に優しいものを使いたい人におすすめ。
※皮ふ刺激テスト済み(すべての方に皮ふ刺激がおきないというわけではありません)
無添加:合成界面活性剤、蛍光剤、漂白剤、合成香料、着色料、保存料、漂白剤、蛍光増白剤
内容量:1200ml
1回の使用量:水量30Lに対して50ml→1本で24回
価格:877円(1回あたり36.5円)※楽天24価格
成分:純石けん分(30%脂肪酸カリウム)
~汚れ落ち調査結果~
洗濯前
通常洗濯後
汚れ落ち:醤油◎ ラー油△(原液に浸けてから洗うと〇)
匂い残り:無し◎
柔らかさ:ふんわり柔らか〇
使った感想:
醤油は洗濯1回でしっかり落ちたので水溶性の汚れは問題なく落とせます。
ラー油については色は薄くなったものの、洗濯1回では落としきれませんでした。
原液をかけてしばらく置いてから洗濯したら、よく見ないと分からないくらい落ちました。
洗濯前
通常洗濯後
浸け置き洗濯後
ちなみに原液はラベンダーとミントのさわやかな香りがしますが、洗濯後はほとんど匂いません。
においが付くのが苦手な方でもこれなら使いやすいと思います。
また、柔軟剤がなくても十分ふんわりとした仕上がりになりました。
ヤシノミ洗たく洗剤濃縮タイプ
特徴:
ヤシの実由来の植物性洗浄成分配合。
高い洗浄力なのにすすぎ性に優れているので衣類に余計な成分残りがありません。
AskDoctors評価認定商品で、使用評価を行った医師100人のうち96%が周囲に勧めたいと回答した洗剤です。
※皮ふ刺激テスト済み すべての方に皮ふ刺激がおきないというわけではありません
※残留刺激テスト済み 本品で洗濯した衣類の皮膚モデルに対する刺激性確認テスト
無添加の成分:蛍光増白剤・漂白剤・着色料・抗菌剤・合成香料
内容量:600ml
1回の使用量:水量30Lに対して使用量10ml→1本で60回分
価格:498円(1回あたり8.3円)※楽天24価格
成分:界面活性剤(32%、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアミン、純石けん分(脂肪酸カリウム))、安定化剤
~汚れ落ち調査結果~
洗濯前
通常洗濯後
汚れ落ち:醤油◎ ラー油×(原液に浸けてから洗うと△)
匂い残り:無し◎
柔らかさ:柔らかいけどふんわり感は弱め△
使った感想:醤油はしっかり落ちたので水溶性の汚れは問題ありません。
ただ、ラー油の場合は、通常の洗濯も、原液をかけてしばらく置いて洗濯しても少し色が残ってしまい、4つの洗剤の中では油汚れに弱い印象です。
洗濯前
通常洗濯後
浸け置き洗濯後
仕上がりとしては、ごわごわした感じはありませんが、他の洗剤と比べるとふんわり感は弱め。
少量で洗えるので、今回紹介した4つの洗剤の中でダントツでコスパが良いです。
お肌に優しい洗濯のコツ
よりお肌に優しい衣類に仕上げるために洗濯時に気を付けたい点があります。
「どんな洗剤を使うか」以外に、「どうやって洗うか」もとても大切なのでコツをぜひおさえておきましょう。
①すすぎは2回行う
どんなにお肌に優しい洗剤を選んだとしても、洗剤の成分が残留していると肌への刺激になってしまう可能性があります。
衣類に成分が残らないように、しっかり洗い流すことが大切です。
今回ご紹介した洗剤の中には、すすぎ1回でOKと表記されているものもありますが、すすぎは2回行った方が良いでしょう。
②柔軟剤は使わない
衣類をふんわり仕上げてくれる柔軟剤ですが、実は洗濯洗剤よりももっと刺激が強い界面活性剤が含まれています。
しかも衣類に界面活性剤を残留させて、ふんわり仕上げる仕組みなので、お肌には良くありません。
柔軟剤はできるだけ使わず、洗剤だけで洗うのがおすすめです。
③規定量の洗剤を使う
各洗剤ごとに水量や洗う洗濯物の重さに合わせて、洗剤の使用量が決まってるので、既定の使用量を守りましょう。
~規定量を守らないとこうなります~
・洗剤が多すぎる→洗剤を十分にすすげず、洗剤が衣類に残留してしまう
・洗剤が少なすぎる→汚れが十分落ちず、汚れが衣類に残留してしまう
大切なお肌のために洗剤は賢く選ぼう!
ドラッグストアやスーパーでも購入しやすい、お肌に優しい洗濯洗剤を4つご紹介してきました。
最初はボトルで試してみて、気に入ればネットで大容量の詰め替え用を買うのがおすすめです。
大容量の方がコスパが良くて、何度も買いに行く手間が省けますし、ネットで買ってしまえば重い洗剤を運ぶ必要もないので1石三鳥です。
(私はネットのセールを利用して大量にストックし、ポイントも貯めてます♪)
健康な大人が使う分には問題ない洗剤でも、デリケートな子供の肌や敏感肌の方にとっては刺激が強いものもあります。
だからこそ、毎日肌に触れる衣服やタオルを洗う洗剤はどんな成分が入っているのか、きちんと確認して賢く選びましょう!
この記事が参考になると嬉しいです。
コメント