【保育士向け】子どもの熱の測り方ワンポイントアドバイス

ご家庭や保育園でお子さんの様子が何かおかしい。

そう感じたことありませんか?

ひょっとしたら、お子さん、熱があるのかも知れません。

目次

熱の測り方

お子さんの身体に異常を感じた時に体温を測ることは大切なことです。

ただでさえじっとしているのが難しいお子さんが熱を出して、ただでさえ機嫌が悪いのに体温を正確に測るのは大変です。

でも、体温は、今の病気の状態や病気の経過を知らせてくれる大切な情報です。

できるだけ正確に測ることが肝心です。。

体温計の種類

体温計には何種類かあり、今はほぼデジタル式電子体温計で体温を測ることが多いと思います。

水銀体温計は、厚生労働省の通達により使用を控えるようとの指示がありました。

割れたり、水銀や、中の液が漏れると危険なことが多いので、このような通達が出るのもわかります。

割れたり、水銀や、中の液が漏れると危険なことが多いので、このような通達が出るのもわかります。

体温の測り方

昔は、口の中で測ることもありましたが、子どもが暴れると刺さる恐れもあるため、避けた方がいいと思います。

家では、わきの下(腋窩・えきかといいます)で測るのが安全かつ正確に体温を測れるので、練習しておくといいですね。

熱を測るとき、まず、わきの下の汗を拭いて、子どをひざの上に抱くか添い寝をして体温計の先端部がわきの下の真ん中に当たるように挟みます。

そして、肘を曲げて、腕を身体に密着させて、わきの下がきちんと閉じるようにします。

その間、じっと静かにしていることは子どもにとってはしんどいと思います、

無理に押さえつけたりしないで、抱っこの時はママの抱っこした手で子どもの腕を押さえ、もう一方の手で背中をさすってあげたり、身体を触ってあげることが大切です。

そして、お子さんの顔を見て「大丈夫よ」と優しい笑顔でみてあげてください。

子どもが熱の時は、ママ(または保育士)に余裕がなくなり、つい、顔が怖くなったり、不安な表情になったりします。

でも、熱の時、お子さんも不安になっています。

なので、ママ(または保育士)も、心では緊張していても、表情はやわらかくしてあげてください。お子さんが安心します♪

熱を測っている間に顔色・表情・食欲はどうだったか・吐き気はないか・下痢はしていないかなどを思い浮かべながら、お子さんの様子を観察してください。

お子さんの平熱を知っておこう

子ども(特に0歳~6歳くらいまで)は大人と違って、体温の変動が大きいです。

平熱は、36.0℃~37.4℃が正常範囲とされています。(わきの下で測った場合)

一日のなかでも朝と夕方、寝ているときと動き回った後、食事やお風呂、着ている服、気温・室温によっても、体温に影響を与えます。

お子さんが元気で機嫌がよい時、朝・昼・夜と体温を測って、お子さんの平熱がどのくらいか知っておくのがいいと思います。

そして、平熱がわかったら、そこから1℃体温が上がったら(例:平熱36.5℃のお子さんが37.5℃になった場合)熱があると判断します。

保育園で使っている体温計

保育園では、これを使っています。


この体温計の何がいいって、普通の電子体温計なら値段は安いですが、測るのに時間がかかったりしますが、これは『最速15秒』で測定してくれます!

しかも、数値も正確で、ほとんど誤差がありません。
保育園看護師オススメです♪

発熱で頭に影響はないか?

体温の異常な上昇が発熱なのですが、発熱は、病気の兆候を知るために大切な指標になります。

そして、身体を守る反応として、発熱は重要な役割を持っています。

お子さんの正常な体温は、先ほども書いたように、年齢・測定する時間・運動・食事・入浴などによって変わり、また、個人差もあるものです。

体温調節の仕組み

脳の中心部に視床下部(ししょうかぶ)というところがあり、その中に「体温調節センター」みたいなものがあります。

あくまでも、「体温調節センター」みたいなもので、正確な名称がありますが、ここでは、「体温調節センター」があると覚えておいてください。

で、体温調節センターが、体温を36.5℃にセットするという命令を出せば、全身がその命令に従って反応します。

周囲が暑くなると、汗を出して体温をいるも36.5℃前後に調整し、反対に寒くなると、毛穴を収縮させて体温を発散させないようにして体温を維持します。

体温調節を乱すもの

しかし、この体温調節センターの体温セット機構を乱す物質があります。

発熱物質と呼ばれるものです。

ある細菌やマクロファージと呼ばれる白血球の一種が刺激されて発熱物質が作られることにより、体温調節機構が乱れて体温が上がります。

ウイルス感染とかが乱す物質を作るきっかけとなります。

いきなり体温が、36.5℃のセットから40℃のセットに置き換えられると、全身がその命令に従い反応します。

発熱時にはどうなるの?

まず、毛穴を収縮させ、全身の筋肉を小さくけいれんのように運動させて熱を出し、短時間に体温が一気に40℃に上がります。

そのために発熱時にはゾクゾクします。そして、寒気がして震えます。

なので、発熱は健康な時よりも、体内の温度設定が高いところにセットされたことによるものです。

発熱の原因は、呼吸器・消化器・循環器・神経系・泌尿器などの病気が多く、本当にさまざまな原因があります。

発熱で子どもの頭に影響はないの?

お子さんに熱があっても顔色がよくて、機嫌もよければ慌てることはありません。

体温が39℃以上でも、高熱だけでは脳の組織は大丈夫だと言われています。

障害を引き起こすのは、髄膜炎や脳炎のために、繰り返しけいれんを起こしたり、脳が酸素不足になっているときです。

その場合は注意が必要です。

いや、その状態になったら、いやいや、その状態になる前に病院に受診しましょう。

もう、自分ではどうしようもないとかんじたら救急車(119番)を呼んでください。

発熱の時は、水分や栄養補給を心がけ、原因の治療や合併症の予防を中心とした治療を受けることが大切です。

以上、さまざまな病気の始まりを見極める第一段階として、『発熱』があることが多いです。

ママや保育士はそれを見逃さず、キャッチしてあげることが、最も大切なことだと思います。

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