■ 宅建って人気らしいけど、どんな資格なの?
■ 宅建受けてみようかな?難易度は?合格率は?
■ 宅建には本当にメリットがあるのか知りたい!
資格試験の登竜門とも言われる宅建。「就職や転職に有利」と人気の資格です。
この記事では、宅建の試験内容や合格率、勉強方法から合格後、宅建を活かせる仕事まで、詳しく解説していきます。
初めて宅建試験に興味を持った人も、資格の全貌がわからないと、一歩踏み出すのに勇気が要りますよね。
この記事を読むと、宅地建物取引士の資格の概要がわかります。ぜひ参考にしてください!
・賃貸仲介営業歴10年
・大手不動産会社で社内営業成績1位を3年継続
・宅建試験4度の不合格を経て5度目の受験で合格
資格
宅地建物取引士|賃貸不動産経営管理士|2級ファイナンシャル・プランニング技能士
宅建受験生を応援するブログ【宅建シンドローム】を運営中
宅建とは?基本情報とメリット
「宅建」とは、「宅地建物取引士」という国家資格の略称です。「宅建試験」とは、宅地建物取引士になるための試験(宅地建物取引士資格試験)のことを指します。
宅建士は不動産取引における専門資格です。この章では、宅建士とはどんな資格なのかを解説していきますね。
宅建士ができること
宅建士には、宅建士にしかできない仕事(独占業務)があります。
宅建士の独占業務
- 契約前の重要事項説明
- 35条書面(重要事項説明書)への記名
- 37条書面(一般的には契約書)への記名
不動産の契約をするときには、買主(借主)は契約をする前に「重要事項説明」という説明を受けます。
重要事項説明は、簡単にいうと「こんな土地(建物)だけど、本当に契約で大丈夫ですか?」と、商品についての概要を説明することです。
35条書面(重要事項説明書)を宅建士が読み上げて、買主(借主)に説明します。
契約の前に、改めて確認することで、思ってたのと違う!ということにならないように必ず行うよう、義務付けられています。
この重要事項説明に使用する書面(重要事項説明書)には、宅建士が内容を確認しました。ということで記名します。
契約が締結されると、「こんな内容で契約しました。」と、契約内容を記載した37条書面(一般的には契約書)を売主と買主の双方に交付します。
37条書面にも、内容を宅建士が確認しました。ということで、宅建士の記名が必要です。
宅建業者には宅建士の設置義務がある
宅建業者は、従業員5人につき宅建士1人以上の設置が義務付けられています。
従業員10人なら、そのうち2人は宅建士じゃないとダメ!100人に増えたら、20人の宅建士が必要です。
規定の宅建士の数を下回る場合、2週間以内に必要な措置を取らなければ、宅建業(宅地建物の取引)を行うことができなくなります。
ピッタリの人数で運営していると、宅建士が1人でも辞めたらすぐにもう1人雇うか、他の従業員を減らすことに…!
他の従業員を減らすのも、事業を継続できないのもまずいです。
企業側としては余裕をもって多めに宅建士を雇っておきたいと考えるのが自然ですよね。そのため、宅建業者の求人では宅建保有者歓迎となっている場合が多いです。
宅建資格を持つメリット
宅建を取得することで、就職や転職が有利になります。
不動産業界では、先述したように宅建士の設置義務があるため、宅建士は優先的に雇う、もしくは従業員の資格取得をサポートする企業が多いです。
その他建築業界や金融業界でも宅建士の知識は重宝されます。資格を持っていることで、企業からの信頼も得られます。
また、資格手当が支給される企業も多く、経済的なメリットが大きいですよ。
宅建士の資格手当は月額2万円〜5万円が相場です。
宅建を活かす働き方
宅建資格は、不動産業界、建築業界、金融業界で特に活かされます。不動産業界では、物件の売買や賃貸の際に重要な役割を果たします。
建築業界では、住宅の販売や土地の取引において、宅建士の知識が求められます。金融業界では、不動産担保ローンや投資に関するアドバイスを行う際に役立ちます。
就活でも有利になるので、不動産業界、建築業界、金融業界への就職を希望する場合は学生のうちに宅建を取得しておいたほうがいいです!
宅建士の資格があると、宅建業の免許を取得して独立開業を目指すことも可能ですよ。
正社員としてバリバリ働く以外にも、パートや副業でも宅建は役立ちます。
売買物件を取り扱う会社や部署の場合は、営業社員が宅建士であることがほとんどですが、賃貸物件の場合は宅建を持っていない社員が多い。
そのため、重要事項説明担当兼、事務員といった役割のパートさんを数雇う企業も多いです。
地域柄にもよると思いますが、資格が必要ないパート(例えばスーパーやコンビニ、飲食店)などよりは高時給の求人が多い!
そのほか、副業でちょっとしたお小遣い稼ぎをすることもできます。最近はオンラインでの重要事項説明を外注する企業が増えているので、自宅で仕事ができます。
賃貸物件の重説なら30分くらいで終了する事が多く、報酬の相場は1件3,000円〜5,000円くらいです!
子どもが小さいうちなどは、時間の融通が効く仕事にシフトしなければいけない時期もあります。そんなときでも、宅建士の資格があると職探しもスムーズで条件も良いです。
宅建試験の概要と合格率
試験概要 | |
---|---|
試験日 | 毎年1回 10月の第3日曜日 13時〜15時(2時間) ※登録講習修了者は13時10分〜15時(1時間50分) |
申込期間 | 郵送:7月1日〜7月16日 ネット:7月1日〜7月31日 |
合格発表 | 原則11月下旬 |
受験手数料 | 8,200円 |
試験の方法 | 50問・四肢択一式による筆記試験 ※登録講習修了者は45問 |
受験資格 | なし |
登録講習(5問免除)について
登録講習(5問免除)は宅建業に従事している人が受けられる講習です。
講習を修了すると、修了試験に合格した日から3年以内に実施される宅建試験で、5問が免除されます。
5問解かなくてもいい!解かなくても5点もらえます!
その代わり、試験時間が10分だけ短くなります。
登録講習(5問免除)の受講内容
- 約2ヶ月間の通信講習
- 計10時間のスクーリング
- 1時間の修了試験
申込みをすると自宅に教材が届くので、それを使って2ヶ月間は自分で勉強。その後1日〜2日間のスクーリング、最後に試験を受けて修了。
この修了試験に落ちる人はほぼ居ないので、登録講習はお金を払えば5点もらえると思ってOKです。
金額は、実施機関によってことなりますが15,000円〜20,000円くらいが相場です!
試験の難易度
過去10年の宅建試験の合格率は16%前後。合格基準点は毎年異なりますが、概ね50点満点中36点程度が合格ラインとされています。
宅建は相対評価の試験なので、その年によって合格点は変わります。
つまり、受験生のレベルが全体的に高い(または試験問題が簡単だった)年はみんなが高得点を取れるので合格点が高くなります。
反対に受験生のレベルが低い(または試験問題が難しかった)年はみんな点数を稼げないので合格点は低くなります。
念のため40点を目指して勉強するのがおすすめ!
宅建試験の勉強方法
宅建試験に合格するためには、効率的な勉強方法を実践することが重要です。この章では、独学、通信講座、スクール通学のそれぞれのメリット・デメリットについて解説します。
効率的な勉強方法
宅建試験の勉強方法には、予備校・通信講座・独学があります。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあるので、自分に合った方法を選ぶことが重要です。
予備校・通信・独学
\メリット・デメリット/
予備校 メリット | 通信講座 メリット | 独学 メリット |
強制力がある 合格率が高い 仲間ができる 質問や個人面談などサポートが手厚い | 受講料が安い 合格率が高い 好きな時に勉強できる 講義動画を繰り返し視聴 講師が優秀 | 費用が安い 好きな時に勉強できる |
予備校 デメリット | 通信講座 デメリット | 独学 デメリット |
受講料が高い 実際に通学する必要がある 講師に当たりハズレがある | 強制力が少ない 質問の回答が遅い | 合格率が低い 強制力がない 質問ができない 法改正情報が届かない 学習ペースの確認ができない |
宅建の勉強で大事なのは、正しい勉強法と、モチベーション維持です。予備校や通信講座の方が強制力が強く、継続しやすいため、結果として合格率も高くなります。
正しい勉強法や戦略については、独学でも手に入れることはできます。結構手間はかかりますが…。そして、「手に入れた情報を正しく使えるかどうか」が問題です。
せっかくノウハウを手に入れたのに、その通りにできていない、間違ってるときに軌道修正してくれる人が居ないことが合格率の違いに現れます。
勉強時間の目安
宅建試験に合格するためには、必要な学習時間は300時間から500時間とされています。毎日少しずつでも勉強を続けることが重要です。
資格試験に慣れていない人や、法律の勉強が初めての人は500時間くらいを目安にしてもいいかもしれません!
勉強時間の例
モデルケース | 500時間 | 300時間 |
---|---|---|
平日1時間+休日3時間 =月44時間 | 例1 ワーママさん前年10月頃スタート | 約1年2月頃スタート | 約7ヶ月
平日2時間+休日5時間 =月80時間 | 例2 単身社会人さん4月頃スタート | 約6ヶ月半6月頃スタート | 約4ヶ月
平日3時間+休日7時間 =月116時間 | 例3 学生さん、専業主婦さん6月頃スタート | 約4ヶ月半7月頃スタート | 約3ヶ月半
効果的な学習スケジュールを立てることで、無理なく勉強を進めることができます。例えば、平日は1時間、週末は3時間の勉強時間を確保するなど、計画的に学習しましょう。
宅建合格者の勉強法
合格者の勉強法を参考にすることも、合格への近道となります。成功者の勉強スケジュールや使用教材を知ることで、自分の勉強計画に役立てることができます。
勉強の大まかな流れ
- インプット(テキストを読む、講義動画を見る)
- アウトプット(問題集を解く)
- 全範囲解き終わったら最初に戻る
- 暗記が必要な箇所は暗記をする
- 3周くらいしたら模試で実力を確認する
- 苦手な範囲、重要度の高い範囲を重点的に復習する
基本的にはインプット(知識を入れる作業)→アウトプット(入れた知識を出す作業)の繰り返しです。慣れてきたら、アウトプットの比率を増やしていきます。
「習うより慣れろ」ともいいますよね。講義を聞いたりテキストを読むのも大事ですが、問題を解くことに活かせているか?が何より重要です!
宅建合格のためのおすすめ教材
テキストや問題集などの教材は、自分に合ったものを選びましょう。
まずは学習方法の選択から。「予備校・通信講座・独学」の3種類があります。
私のおすすめは通信講座です。2万円〜7万円台どで、独学よりもかなり効率的に学習できます。
どれがいいか迷ったら、「フォーサイト」という通信講座がおすすめです。受講生の合格率は毎年70%超え。
私も実際にフォーサイトの教材を使用してみましたが、テキストもわかりやすくアプリもあるので、家でも外出先でも効率的に勉強できます!万が一不合格だったときに全額返金を受けられるのも助かります。
フォーサイトは割引をうまく使うと47,840円で受講できます!
口コミやレビューも参考にしながら選びましょう。
まとめ|取得しておいて間違いなし!
宅建士の資格は、就職や転職、キャリアアップに大きなメリットがあります。
決して簡単ではありませんが、「正しい勉強法」を「継続」できれば、誰でも合格できる試験です!
独学や通信講座など、いろんな勉強法がありますが、自分に最適な方法を検討してみましょう。宅建の一般合格率は16%ですが、通信講座受講生は50%〜70%の人が受かっています!
宅建を取得することで、不動産業界や建築業界、金融業界など、幅広い業界での活躍できます。
自宅でちょっとだけオンラインで働いたり、パートで働く形でも、高時給を期待できちゃう!
現役時代はバリバリの営業職、リタイア後や育児期間中は働き方をセーブ。そんなときでも宅建士なら働き口にこまらないでしょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。ぜひ参考にしてください!
・賃貸仲介営業歴10年
・大手不動産会社で社内営業成績1位を3年継続
・宅建試験4度の不合格を経て5度目の受験で合格
資格
宅地建物取引士|賃貸不動産経営管理士|2級ファイナンシャル・プランニング技能士
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