【ブロックで遊ぶだけ?】幼児から始められるロボットプログラミングとは

小学校からプログラミングが必修化されたことで、プログラミングが子どもにとって大切な学習であることが、少しずつ知られるようになってきました。

ですが、まだプログラミングは始まったばかりの教育ということもあり、どのような教育か詳しく知っている方も少ないのが現状です。

英会話と同じくなるべく早くから学ぶ方が効果的とも言われているため、幼児のうちから始められるプログラミング学習に興味がある方も増えています。

この記事では、早くからプログラミング学習を始めたい方にぴったりなロボットプログラミングについて紹介していきます。

本記事の内容
  • ロボットプログラミングについて
  • 学ぶことで身につく力
  • ロボットプログラミングのメリット、デメリット

幼児期は子どもたちの好奇心と創造力が最も活発に成長していく大切な時期です。

ロボットプログラミングを通じて、楽しみながら知識を広げることで子どもの幸せな将来の可能性を広げられるでしょう。

目次

ロボットプログラミングとは

対象年齢3歳~12歳
学習内容ブロックを作ってロボットを組み立て
プログラムでロボットを動かす。
身につく力・空間認識能力
・物理的な力の理解
・手先の器用さ
・想像力、創造力
・論理的思考
・問題解決力
メリット・低い年齢から始められる
・遊びに近いので興味を持ちやすい
・指を動かすと脳の発達にプラス
デメリット・教材の購入費用が高い
・プログラミングは基本的な内容のみ
使う教材・レゴブロック
・KOOV(ソニーが作ったロボット教材)

ロボットプログラミングでは教材のブロックを組み合わせてロボットを作り、そのロボットにプログラミングで簡単な指示を出して動かしていきます。

使うブロックはカラフルで、ブロックの組み合わせだけでなく色の組み合わせも考えてロボットが作れるため、色んなタイプのロボットが作れるのが楽しいところです。

ロボットに指示できるプログラムは、初めのうちは

  • 前に進む
  • 後ろに戻る
  • 左右に曲がる

などの簡単なものですが、慣れてくると一連の動きをまとめた複雑なプログラムも作れるようになります。

このようなロボットプログラミング学んでいくことで、子どもの成長に役立つさまざまな力が身についていきます。

プログラミングと言うと難しそうとイメージする方も多いですが、最初はブロックで遊ぶところからのスタートします。

3,4歳の子どもが知育おもちゃで遊ぶのと同じ感じで始められますよ。

ロボットプログラミングで身につく力

ロボットプログラミングを学ぶことで多くの力が総合的に育てられと言われています

主なものは次の6つが挙げられます。

✓ブロックの組み立てで身につく力

✓プログラムを作れると身につく力

これらの力がどのような場面で役立つのか具体例を見ていってみましょう。

空間認識能力

ブロックを立体的に組み立てることで空間認識能力が身についていきます。

この力が育つと、ボールを扱うスポーツが上達し、身の回りの整理整頓もできるようになります。

位置や方向もよく分かるようになるので、迷子になりにくくなるでしょう。

物理的な力の理解

ブロックを組み立てたり、ロボットがものを押したりする動きを見ることで、物理的な力を理解できるようになります。

この力が育つと、走ったりジャンプしたり、物を動かしたりするときの力の動きが見えてくるようになります。

また、自然現象の理解にもつながるため、身の回りのできごとの理解度が増すでしょう。

手先の器用さ

細かい部品を扱ってロボットを組み立てることで、手先が器用になります。

器用になることで道具が上手に使えるようになるため、字を書くのが上手になったり、楽器の演奏が上達したりするでしょう。

何に挑戦するときも器用であれば、自己表現もうまくできるようになるため、自己肯定感のアップにも繋がります。

想像力、創造力

ロボットを作ったり、プログラムを作ったりすることで、自分の頭の中で作りたいものをイメージできる想像力と、それを形にする創造力の両方が身につきます。

これらの力があると、文章を作ったり、絵を描いたりとクリエイティブなことが得意になるでしょう。

また、新しいアイデアを考えられるという柔軟な考え方は、数学の問題の解き方をいろんな視点から探る能力にもなります。

論理的思考

プログラムを作るときに、一つ一つのステップを考えることで、論理的に考える力が身につきます。

やるべきことの優先度や手順を理解して行動できるようになるので、やるべきことが多いときでも効率よく進められるようになるでしょう。

話の流れを理解するのにも役に立つので、人とのコミュニケーション力もアップします。

問題解決力

プログラミングではほぼ必ずと言っていいほどエラーが発生します。

そのエラーの原因を探り、解決していくことで問題解決力が身につきます。

日常生活でも予期せぬトラブルが発生することはよくありますが、そのときに原因を見つけ対処考える癖がついていると、あせらずに落ち着いて対処できます。

人間関係におけるトラブルでも同じことができるため、多くの人の間に立ってリーダーシップを発揮することもできるでしょう。

ロボットプログラミングのメリット・デメリット

プログラミング教育には他にも種類がありますが、それぞれに特徴がありメリットやデメリットもさまざまです。

ここでは他とは違ったロボットプログラミングならではのメリットやデメリットについて紹介していきましょう。

メリット

ロボットプログラミングのメリット
  • 低い年齢から始められる
  • 遊びに近いので興味を持ちやすい
  • 指を動かすと脳の発達にプラス

ロボットプログラミングのメリットはこれらが挙げられます。

特に幼児のうちから少しずつプログラミングを始められるところが最大のメリットです。

比較的早いうちから学習をしていきたいと考えている方にはぴったりな学習方法でしょう。

デメリット

ロボットプログラミングのデメリット
  • 教材の購入費用が高い
  • プログラミングは基本的な内容

逆にロボットプログラミングが他の学び方よりもイマイチな点はこれがあります。

ロボットプログラミングで使うブロックは少なくとも3万円くらいの価格と高価なため、この費用が多くの人のロボットプログラミングを始めるときのハードルとなってしまっています。

ただのおもちゃではなく、しっかりとした教材でモーターやセンサ、LEDなどといった電子部品も含んでいることから、値段が高くなるところは理解するしかありません。

また、ロボットを動かすプログラミングは簡単な内容が多く、プログラミングの基本はわかるものの、本格的にコードを書くプログラミングにステップアップするのが難しいところもデメリットの一つです。

主に使用されるロボット教材

ロボットプログラミングが学べる教材として販売されているロボットは数え切れないほどありますが、そのうち主に使用されているロボット教材は次の2つです。

主なロボットプログラミング教材
  • レゴブロック
  • KOOV

それぞれの教材を詳しく見ていきましょう。

レゴブロック

いちばん多く使用されているロボットプログラミング教材がレゴブロックです。

日本だけでなく世界中で使用されていて有名なため、多くの親からも信頼されている教材。

もし既に通常のレゴブロックを持っているのであれば、そのレゴブロックもプログラミング用のレゴと一緒に使えるところもポイント。

作ったロボットはスマホやタブレット、パソコンのアプリを使ってプログラミングできます。

小学校で使っているところも多いので、学校の教育内容に合わせたい方にもおすすめです。

KOOV

KOOVはソニー・グローバルエデュケーションというソニーのグループ会社が開発したロボットプログラミング教材です。

KOOVもレゴと同じく作ったロボットにスマホやタブレット、パソコンでプログラムをすることで思い通りに動かすことができます。

見た目の可愛さと日本の会社が作ったアプリが子どもでも簡単に扱えて人気を集めているロボット教材です。

レゴと比べて少し安く購入でき、KOOVを使うプログラミング教室も多いため、慣れてきたらプログラミング教室で本格的に学びたい方におすすめです。

ロボットプログラミングを学び終えたら?

ロボットプログラミングは子どものプログラミング学習の入り口としておすすめですが、対象年齢が小学生程度までとなっているため、いずれ次の学び方に切り替えていく必要があります。

進む選択肢としては次の3つから選ぶことになるでしょう。

ロボットプログラミング後の選択肢
  • 学習用プログラミング言語をさらに学ぶ
  • 本格的にコードを書くプログラミング
  • 本格的なロボットを作る

将来、プログラミング言語を使いこなせるプログラマーになりたいか、それとも産業用ロボットなどを設計するエンジニアになりたいか、子どもが目指したい方向によって進む道は変わってきます。

プログラマーになりたいなら

プログラマーになるのであれば、プログラミング言語を習得していく道である

  • 学習用プログラミング言語をさらに学ぶ
  • 本格的にコードを書くプログラミング

この2つから選んでいきます。

ロボットプログラミングでも学習用プログラミング言語は学んでいるため、小学校高学年~中学生くらいであれば、いきなり本格的なコードを書く方に進むこともできるでしょう。

子どものプログラミングのスキルレベルにもよりますが、まだ小学校中学年くらいであれば、学習用プログラミングを学ぶほうが難しくなりすぎず、順調にステップアップできるはずです。

エンジニアになりたいなら

ロボットを扱うエンジニアになりたいのであれば、更に本格的なロボットを作る道に進むと良いでしょう。

ブロックの教材ように決まったものを組み合わせるところから行うのではなく、まず組み合わせるロボットの部品を作る、集めるところからできるようになります。

ロボットの加工などにさまざまな材料、工具が必要になってくるため、自宅での学習ではなく工業系の高校や専門学校などに進む方向で学んでいけばよいでしょう。

まとめ

ロボットプログラミングは幼児のうちから始められて、子どもたちに多くの力とスキルを身につけられる学習です。

プログラミングで身につくスキルは、プログラマーやエンジニアになりたいという人が必要なだけでなく、日常生活でも役に立つことが多い実用的なスキル。

メリットとデメリットを見てみると、メリットは多いもののデメリットとして時間と費用がかかることがかかるため気軽に始められるものではないですが、子どもたちの成長と未来への準備だと思えばその価値は十分にあるでしょう。

ブロックやロボットを使った学習は楽しく始められるため、子どもが学ぶことに対して楽しいと感じられるようになる効果もあります。

ロボットプログラミングに触れることが子どもの将来を良くするきっかけになれば嬉しいです。

この記事を書いた人

おだに

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